歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
 バラモンの聖典アタルヴァ・
ヴェーダにおいて、ブラフマンは
宇宙の最高原理として讃えられた。
創造神ブラフマー(梵天)はその
人格的表現だ。ブラフマンは祭官
が発する賛歌や呪句の言霊の霊力
そのものであり、この言霊信仰が
ダラニ(総持)やマントラ(真言)の
源流となっている。

 ブラフマンが大宇宙的である
のに対して、人間個体の小宇宙
的原理をアートマンと称した。
アートマンは呼吸・生気を語源と
する不滅の魂であり、肉体は死
して自然に還元されるが魂は
天上界に昇り、やがて次の肉体
へと転生してゆく。転生の環境
を決定するのは、過去生において
自ら成した行為の善悪に応じた
果報だとされた。因果応報と
いうカルマ(業)の思想である。
 そしてブラフマンとアートマン
が一体となった時(梵我一如)
カルマは消滅してアートマンは
完全に自由となり、輪廻から
解脱するとされた。ブラフマン
と一体の境地に至るには、
ヨーガ(瑜伽)の実習が不可欠と
なる。ヨーガとは「結びつける」
という言葉を語源にしている。

 またヨーガは苦行とも密接な
関係にある。そもそも宇宙開闢
の時、万物の根源たる「一者」
は、闇に包まれて存在し、ひとり
呼吸していた。この一者が意欲
を起こし、タパス(熱力)によって
形あるものへと生まれ出てくる。
タパスとは苦行による熱力だと
いうのである。ゆえに肉体を
苦しめて修行することは、宗教
的熱力を蓄える方法だという
わけだ。

「この宇宙天地自然とわが身が
 一体となった境地とはいかなる
 ものであろうか?」
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