歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
 カピラ城外にどれほどの規模
の町があったのかはわからない
が、当時の大きな町には居酒屋、
調理米屋、調理肉屋、賭博場、
女郎屋などの店があり、飯売、
菓子売、魚売、酒売などの商売人
が行き交っていた事はわかって
いる。そこには酔いつぶれて路上
に寝ている酔っ払いもいれば、
性病を病む若い娼婦もいる。憂い
に沈む老人や、男女の痴話喧嘩も
あるだろう。町はずれの野原には、
うち捨てられたシュードラの腐乱
死体の1体や2体はあっただろう。
それは内臓が飛び出て強烈な腐敗臭
を放ち、大量の蛆虫や野犬、野鳥
に食い散らかされていただろう。

 父から町に出る事を禁じられて
いたゴータマが、いつ禁を破って
町に出たのかはわからない。だが
御者のチャンナと共に馬車で町へ
行き、人間社会の汚濁に接した事
は確かだろう。チャンナはゴータマ
に、人間は年老い、病み、誰もが
必ず死ぬと語った。

「人は自らのカルマ(行為)によって、
 差別相歴然たるこの世に生まれ、
 年老い、病み、死から再生へと
 果てしない輪廻を繰り返す。この
 苦しみに満ちた循環からの脱出
 方法はないものか?」

ゴータマは輪廻からの脱出の道を
求めて、内面の苦闘を重ねてて
いった。
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