歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第1章 海と潮流の章(星と海はロマンと伝説の宝庫)
○船


 船という乗り物は、たいていの
人が知っている。だが船に関する
ややこしさの全体像は、陸上交通
が発達した現代社会では特に、
そう言われてみればそうかも・・
という感じで、案外知られていない。

 木造船の場合、船材である木材
は山から切り出され、水辺の近く
まで運ばれる。この為建造者は、
山・森の民との交流が不可欠と
なる。船は一隻あたりの単価が
高価な為、船の所有者は富裕な
有力者である場合が多い。だが
有力者が操船出来るとは限ら
ない。

 操船者は船長・航海長などの
上級管理者と、水夫・甲板員と
いった一般乗務員に分けられ、
船内は船長を頂点とする階級
社会になっている。船は操船者
の他に、人や物資を運ぶ。人は
王侯貴族などの賓客から、一般
乗客、奴隷までさまざまだ。奴隷
は商品として運ぶ場合と、人力
エネルギーとしての水夫が考え
られる。

 今でもアメリカで建造された
ユダヤ人所有の船に、日本人が
船長として操船し、甲板員は
ベトナム人、フィリピン人、
インドネシア人の混成チームと
いう例が珍しくない。古代社会
においても、船団は多民族混成
旅団だと思っていて、まず間違い
ない。奴隷ともなればなおさら
で、どの地域出身者だろうが、
一括して「奴隷」と呼ばれる。
これらの点を把握しているか、
していないかによって、歴史の
見方が大きく違ってくるのだ。

 天孫族船団の中核・久米の
族長は「大久米命(おおくめの
みこと)」と言った。両目の
まわりに、歌舞伎の隈取の
ような刺青を入れ、目が裂け
たように見せる風習があった。
敵を脅すためだという。察す
るに久米は、海軍陸戦隊の
ような武闘派集団だったの
だろう。神武以下の貴人を
守護するのが役目だ。ゆえに
天孫族とは人種が違うだろう
・・と推定するのだ。
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