歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第1章 海と潮流の章(星と海はロマンと伝説の宝庫)
 亀は「神亀」「宝亀」と、奈良
時代の年号にも登場する。日本の
飛鳥・奈良時代は特に、中国神仙
思想の影響が色濃い。「亀山」と
言えば、その神仙思想で不老不死
の理想郷とされる「蓬莱山」の
別名である。蓬莱山は、中国の
遥か東方の海中にあると信じられ
ていた。

 亀と海中の理想郷と言うと、
どうしても連想してしまう物語が
ある。浦島太郎である。助けた亀
に連れられて竜宮城に行った浦島
太郎が、最初に文献に登場する
のは、なんと「日本書紀」である。
雄略天皇22年7月の条という
から、紀元478年の事。

「丹波国のよさ余社郡の管川の人
(現・京都府与謝郡伊根町筒川)、
瑞(みず)の江(水の江)の浦島子
(うらしまこ)、舟に乗りて釣す。
遂に大亀を得たり。」

 島子とは、小野妹子などと同じく、
当時の男性名である。浦島子が舟
に乗って釣りをしていたら、大亀
を釣ってしまったと言うのである。

「たちまちをとめ女に化為る。是
に浦島子、感(たけ)りて婦にす。
相逐(あひそろひ)て海に入る。
蓬莱山に到りて仙衆を歴(めぐ)
り観る。」

 なんと大亀は、女(仙女)に変身
する。興奮した島子は、彼女と目
合い(まぐわい・素早い!!) 妻に
してしまう。丹後国風土記では、
彼女の名を「亀比売(かめひめ)」
と記している。2人は共に、海中
の理想郷「蓬莱山(神仙界)」に行く。
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