歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第1章 海と潮流の章(星と海はロマンと伝説の宝庫)
 彼らは他にも、北アメリカ・
メーン州モンヒーガン島にケルトの
オガム文字、ポリネシア碑文に
カルタゴ文字を残している。さら
には朝鮮石壁文字や鳥取県国府町
今木神社石碑、静岡県水窪町の
水窪石(神代石)などに、似たような
痕跡を残している。

 1513年にトルコのコンスタン
チノポリス(イスタンブール)で発見
された「ピリ・レイスの古地図」
には、南極に氷冠のない時期(BC
13000年以前)が描かれている。
古地図は球形三角法を用いて描かれ
ている。それは紀元前後に栄えた
アレキサンドリア図書館の蔵書を
写したものとされている事から、
氷河期の頃、高度な知識と航海術
で極地を測量し、地図を作成した
人々がいたのではないかと推測
出来る。そうした知識がクレタ人・
フェニキア人へと伝承されていた
のかもしれない。

 一方日本という海に囲まれた島国
だが、縄文集落である三内丸山遺跡
から、黒マグロやクジラの骨が発見
された。あの巨大な生き物を捕獲し、
持ち帰るのに必要な船が、単純な
丸木舟であろうとは思えない。
さらに縄文人は黒曜石を求め、
あるいは交易の為に伊豆諸島あたり
にも船出している。アイヌ民族は
沿海州の民と「さんたん山丹貿易」
を行っている。少なくとも古墳時代
の埴輪に見られるような準構造船を
想定しない限り無理があるだろう。
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