今昔玉手箱2/聖書文明編
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第2章 ダークマインドの章(人の心は複雑怪奇)
 歴史上、かつ現在に至るまで、
人間はさまざまな「異種」を仕立て
上げ、殺しの対象にしてきた。聖書
文明であれば、異教徒や魔女。戦争
であれば敵。社会で言えば非人。
歴史は、こうした暴力の記録だとも
言える。

 つまり十戒後半を逆に読むと、
人間は本来、殺人と近親相姦を強烈
に望み、嘘つきで、他人の所有して
いる物や人を欲しがる生き物だと
いうことになる。

「なぜ人は自分の妻を愛さないの
だろう。他人の妻をあれほど愛する
というのに」
(アレクサンドル・デュマ)
 
 神は禁止を命じている。だがどう
しても違反してしまう。人間は罪の
意識に苛まれる。この感覚が「原罪」
なのだろう。人間の欲望の貪欲さには
底がない。それゆえに、神に対して
罪深さの許しを願い、祈り、救済を
求める。そこで、人間の根本的救済の
使命を背負って、イエス・キリストが
登場する。
 それから2000年余。終末予言に
描かれた人類的破滅は起こらず、時は
過ぎてゆく。人類は罪の意識から解放
されるのだろうか。
 
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