今昔玉手箱2/聖書文明編
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シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第2章 ダークマインドの章(人の心は複雑怪奇)
 だが一回失敗したぐらいで
あきらめるような彼らではない。
何せ十字軍は、「聖なる神の軍隊」
なのだから。キリスト教徒以外は、
滅びて当然という信念があった。
迎え撃つイスラム教徒も「聖戦
(ジハード)」を唱えた。

 第二回十字軍でキリスト教徒は、
エルサレム包囲に成功。7日間
かけて、約7万人の住民を虐殺した。
十字軍は約200年間、第9回まで
断続的に続けられた。中には、夢で
キリストから手紙をもらった12歳
のステファンによる、「少年十字軍」
という例もある。約3万人の少年は、
行軍途中に熱射病で死ぬか、海で
溺れて死ぬか、アレキサンドリアと
バグダッドの奴隷市場に売りとば
されるかの運命が待っていた。

 中世の宗教裁判や魔女狩りはどう
だろう。残虐さと変態性欲の限りが
尽くされている。教皇インノ
ケンティウス三世やヨハネス二十二世
という、「宗教的権威」が、先頭に
立って音頭をとっている。魔女狩りは、
ヨーロッパやアメリカのキリスト教
世界で、約400年間続けられた。
またキリスト教徒たちは、南北アメリカ
大陸や太平洋諸島、アジア・アフリカ
の先住民族に対し、数々の傲慢無礼と
虐待・虐殺行為を行っている。

 さらにルターやカルヴァンの宗教
改革以降の、カトリック対プロテス
タントの血みどろの抗争がある。
たとえば1572年8月24日パリ。
カトリック信徒は、3日間かけて
約4000人のプロテスタント信徒を
なぶり殺しにした。聖バルテミーの
虐殺である。名君アンリ四世は、
「ナントの勅令」を出して彼らを
和解させるが、やがてカトリック教徒
によって暗殺された。宗教史は、血
塗られた虐殺の歴史なのである。

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