今昔玉手箱2/聖書文明編
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第2章 ダークマインドの章(人の心は複雑怪奇)
 だが「オウム」の病理は、本当に
他人事で済まされるのだろうか。
秘密結社が有史以来存在し続け、統合
失調症の特徴を持っているという事は、
人間誰もが分裂気質を潜在的に抱えて
いるとは言えないだろうか。

 そもそも人間とは、本能と意識を
分離し、自己と世界を認識出来る
「意識」を持った唯一の動物である。
そして常識や世界認識に根本的な
疑いの目を向けて検証し直してゆくと、
何が現実で何が妄想世界なのか、
はなはだ境界が曖昧になってくる。
誰が正常で誰が異常なのか、だんだん
わからなくなってくる。

 オウム事件の中枢にいた一人に、
村井秀夫がいる。温厚で澄んだ目の
殺人者だった。宇宙物理学を専攻し、
真理を追究するためにオウムに入信
した男。麻原のような、社会に対する
怨念はなかった。しかし彼は、導師
(グル)・麻原を全面的に信頼し自分
を明け渡した。洗脳の結果だと
言われている。

 彼は麻原の説く「秘密金剛乗
(タントラ・ヴァジュラヤーナ)」の
教えに、何の疑問も感じなかった。
麻原が最終解脱者だと信じ、解脱者
が救済の為に人を殺しても(ポアする)
許されると信じた男だった。彼は
「善意で」人を殺した。彼の存在は
我々に、星や花を愛する優しい人間
でも、条件次第で殺人者たりうる
事を教えてくれる。人間は脆い。
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