今昔玉手箱2/聖書文明編
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シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第2章 ダークマインドの章(人の心は複雑怪奇)
 なるほど集団としてのオウムは、
死の本能に突き動かされたとしか
思えないほど、全ての条件を満たし
ている。その無意識の破壊願望の
象徴が、終末的予言なのだろう。
むろんその背景には、ノストラダム
スブームに代表される、人類全体に
潜む無意識の破壊願望があるの
だろう。社会不安がもたらす肉体的・
精神的ストレスと、生命本能の衰退
が重なると、死の本能を発動する
行動様式が表面化するのかもしれ
ない。

 オウムの幹部たちは、日本人全体
をサリンで殺し、オウム帝国を実現
させるつもりだったらしい。しかし
「松本サリン事件」や「地下鉄
サリン事件」などに、宗教的・思想的
メッセージは皆無である。「邪魔だから
殺してしまおう」式の発想と、
いきあたりばったりの行動が目立つ。

 とはいえ革命的カルト集団を甘く
見てはいけない。どんなに幼稚な
集団でも、時として弾薬庫に火を
つける「導火線」になりうるからで
ある。その最大かつ最悪の結果を
もたらしたのは、セルビアのテロ
集団「黒手組」だろう。

 ドラグティン・ディミトリヴィッチ
大佐、通称「アピス」に率いられた
この集団は、当時の警察や政府から
「ノーマーク」だった。アピスは当時
の国際情勢を分析し、計画を練った。
そして三人一組のチームを作り、
フランツ・フェルディナンド大公の
もとに放った。時に1914年6月
28日。ボスニアの首都・サラエボ
で起きた、このオーストリア皇太子
暗殺がきっかけとなり、世界は
第一次世界大戦に突入したのである。
果たしてオウムの麻原は、この
ような事態を夢想していたのだろうか。
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