今昔玉手箱2/聖書文明編
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第2章 ダークマインドの章(人の心は複雑怪奇)
 オウムという集団の発生も、ソ連解体
による冷戦構造の崩壊や、バブル経済の
破綻などの内部崩壊によるシステム不全
時代の産物と言える。

 さらに共通項を捜すと、死生観が似て
いる。一向一揆では、集団密集隊形で
「南無阿弥陀仏」を唱えながら、玉砕
覚悟で突っ込んできたという。徳川家康
は、死を超越した彼らの信仰の強さに
震え上がり、三河一向一揆との政治的
妥協で何とか和解した。島原の乱も
太平天国の乱も、戦死というよりは殉教
に近い。通常の戦闘よりも、あまりにも
犠牲者が多すぎる。

 彼らは皆一様に、天国か極楽という
「あの世」を望み、喜んで死んでいった
様子さえ伺える。オウムの修行目的は
基本的に、魂の質を向上させて「転生」
するか「解脱」することにあった。
視点は現世よりはむしろ、あの世
もしくは来世に向けられている。
死生観という点では、ほぼ一致して
いる。このようなタイプの信仰は、
「死の恐怖」という生命維持の為に
必要な心理的ストッパーをはずして
しまうらしい。
 
 心理学者・フロイトによると、人間
には生本能と同様の強さで、死の本能
があるという。自殺(殉教)、他殺、
戦争はもちろんの事、緩慢な自殺とも
言えるアルコール中毒、麻薬中毒、
極端な禁欲、社会に対する攻撃行動
など、すべてはこの無意識の破壊願望
に原因があるというのである。
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