今昔玉手箱2/聖書文明編
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第1章 オリエントの章(旧約聖書の世界)
○聖書


 夢枕獏の小説「陰陽師(おんみょうじ)」
で、安倍晴明が「呪(しゅ)」について語る。
呪とは、ものを縛ること。ものの根本的
な在り様を縛るというのは「名」だと。
名が最も短い呪であるならば、名を連ね、
語り継がれ、読み継がれてきた物語には、
強力な呪力があるのだろう。

 中でも聖書の呪は根深い。20世紀末
にイラクからイスラエルに向けて撃ち
込まれたミサイルの理由を説明する為
には、今から約4000年前のアブラ
ハムから語らなければならないのだから、
ややこしい事この上もない。

 聖書は神がこの世界を創造した
「創世記」に始まる。原典はシュメール
の創世神話である。征服王朝である
バビロニア王国やアッシリア王国も、
創世神話は7枚の粘土板に、一字一句
修正せずに伝承した。7枚目は神への
賛歌である。イスラエル人もこの点は
同様だった。ただし神は、7日ではなく
「7段階」に分けて世界を創造したと
訳すのが適切なようである。

 創世記はアダムとイブの物語、ノア
の大洪水へと続く。シュメール原典で
アダムは、完全なる人間アダパとして
登場する。大洪水はギルガメシュ神話が
原型なのだろうが、イスラエルバージョン
はバビロニア、アッシリア、パレスチナ
などの民族伝承が混じりあった結果の
物語と思われる。
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