今昔玉手箱2/聖書文明編
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第1章 オリエントの章(旧約聖書の世界)
 これだけ派手に人間界を活気
づかせれば、ゼウスが気づかぬ
はずはない。プロメテウスは、
ゼウスの部下・クラトス(権力)
とビアー(暴力)によって引き
出された。ゼウスはプロメテウス
を、北方の寒冷な岩山・コーカ
サス山に鎖で繋ぎ、両手両足を
釘で打ちつけ「はりつけ」に
した。プロメテウスは神ゆえに、
不死の肉体を持つ。一羽の大鷲
が日中肝臓をついばみに訪れ、
夜には治って昼にまたついば
まれるという、永遠の苦痛に
さらされる事になった。

 これだけ苦しけりゃ、人間
どもへの愛情も冷めるだろうと、
プロメテウスを鼻で笑ってゼウス
をあがめたてまつる崇め奉る
クラトス(権力)。しかしプロメ
テウスは、ゼウスの権威を崇め
たり、暴力に屈してあやまったり
など決してしなかった。ゼウス
はさらに激怒し、プロメテウス
をタルタロスの暗黒(地獄)に落と
してしまう。
   
 一方、プロメテウスの弟・
エピメテウスは、人間と共に
暮らしていた。独身の彼に
対してゼウスは、妻を持たせ
てはどうだろうかと、神々に
提案した。ゼウスは神々の同意
を得て、早速鍛冶神・ヘーパイ
トスに、「絶世の美女」を
つくるようにと命じた。ヘー
パイトスは、妻である美の
女神・アフロディーテをモデル
にして粘土をこね、「人間の女」
をつくった。

 彼女は神々から、さまざまな
贈り物をうけた。その中には、
伝令と商業の神・ヘルメスが
贈った「好奇心」も入っていた。
「すべてを与えられた女」を
意味する「パンドラ」という
名も与えられた。ゼウスが
パンドラに与えたのは、小さな
銀の箱だった。乙姫様が浦島
太郎に言ったように、「この箱
を絶対に開けてはならない」と
ゼウスは言った。

 エピメテウスとパンドラは、
人間界で幸せに暮らしていたが、
やがてパンドラは「好奇心」
を抑えられず、小箱の中を
覗いてしまう。中から出てきた
のは、黒い羽虫たちだった。
病・恐怖・妄想・憎悪・嫌悪・
事故・怠惰・執着・嫉妬・
裏切り・怒り・・黒い羽虫たち
はそれぞれ名乗りながら地上に
出て行き、子孫を増やす為に
旅立っていった。こうして、
陰湿なゼウスの思惑どおりに、
不幸の種が人間界にばらまか
れた。
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