今昔玉手箱2/聖書文明編
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シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第1章 オリエントの章(旧約聖書の世界)
 彼らは海の遊牧民と言われる
海洋交易民族で、トルコのビザン
チオン(イスタンブール)、ロードス島、
キプロス島、シチリア島、クレタ島、
ギリシャのアテネやスパルタ、
北アフリカ・カルタゴなど、地中海
全域に根拠地を建設し、スーダンの
金やレバノン杉などを交易していた。

 外洋航海の技術や知識は、クレタ流
と言われる。BC2000~1700
年頃に栄えたクレタ文明のミノア人も、
優れた海洋民族だった。ギリシャの
歴史家・ヘロドトスは、フェニキア人
が紅海を発して南の海を航行し、
3年目にヘラクレスの柱
(ジブラルタル海峡)を回って再び
エジプトに帰ってきたと、アフリカ
大陸周航の事実を記している。

 またフェニキア人は、当時スペイン
やフランスに居住していたケルト人と、
鉱山開発や貿易を通じて協力関係に
あった。ケルト人は、ドナウ・ライン・
セーヌ・ロワール川などの河川を利用
した交易集団でもあった。フェニキア
船団は、ケルト人やユダヤ人、エジ
プト人やギリシャ人などが混在する
多民族混成旅団だった。

 しかし彼らには共通の信仰があった。
セム語で「主」を意味する牛の神バール
である。クレタのミノッソス、エジプト
のイシスも牡牛に象徴される。ユダヤ王
ソロモンの玉座には、黄金の仔牛アモン
が刻まれ、ゾロアスター教のミトラ神
の原型もバール神である。何故牡牛なの
かはよくわからないが、源流は伝説の
アトランティス文明にあるとも言われ
ている。
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