今昔玉手箱2/聖書文明編
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シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/24
最終更新日:2011/03/24 13:09

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今昔玉手箱2/聖書文明編 第2章 ダークマインドの章(人の心は複雑怪奇)
○善意で人を殺す


 私自身の善意というものを、
具体的行為に置き換えて考えて
みた。献血ならオーケーだ。
安全だし、人の為に役立つ
善い事をしたという気分に
なれるし、無料の健康診断
というお得感もある。

 だが骨髄バンクへの登録と
なると、少し話が違う。白血球
の型を調べて登録し、白血病の
患者さんに適合すれば骨髄液を
提供するのが骨髄バンクのシス
テムである。いざ提供となると、
全身麻酔をして腰骨にボール
ペンのような針を13ヶ所に
刺して、骨髄液を1リットル程
抜かれる。4日の入院を要する
大掛かりなものとなる。

 ごくごく稀にではあるが、全身
麻酔で植物状態になったり死に
至る麻酔事故もあるという。こう
聞かされては、文字通り腰が引ける
親兄弟や友人に白血病の人がいれば、
麻酔事故の不安や入院の煩雑さなど
軽々と乗り越えられるのだろうが、
身近に危機が迫っていないと、情け
ないほど善意のテンションは低い
ものらしい。善意の出し惜しみなど
するなよと、自らを戒めよう。

 しかし善意から出た行為の全てが
善き行いかというと、どうもそうと
ばかりは言えないようだ。1989
(平成元)年11月4日午前3時頃、
横浜市磯子区の坂本堤弁護士宅に、
オウム真理教の新実智光、村井秀夫、
早川紀代秀、中川智正、岡崎一明、
端本悟の6人が侵入。堤さん
(33歳)と妻の都(さとこ)さん
(29歳)、長男龍彦君(1歳)を絞殺
した。

 後の裁判で新実は、この時の
様子を次のように語った。

「右の気道と左の気道を押さえて、
エネルギーを中央気道に通した。
世俗的に言えば頚動脈を絞めた~
いわゆるチベット仏教でいうポワの
儀式をした」

 ここで語られるポワとは、オウム
真理教教祖・麻原彰晃(本名・松本
智津夫)が説く教義で、最終解脱者で
ある自分が他者の魂を転生させる
目的で生命を奪う場合、殺人には
ならない。魂を解放するポアである、
というものだった。
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