- Garden -
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/03/22
最終更新日:2011/03/27 02:33

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- Garden - 第2章 第二章  ‐ 園 ‐
「藤の君は最も姫宮希望の多かったあの四宮で勝ち残った姫だと聞きましたが」
宮家に定められた家は、一宮から五宮まで、5つある。
各家1人の皇子、皇女に対して最大2人まで候補を出すことができるが、皇子のなかでも色となる者の正妻には1人しか出せず、何十人の中から姫をたった1人だけ選び出すのだ。
そして5つの家から1人ずつ選ばれた姫5人の中から、色は正妻として娶る者を選ぶのだ。

「藤の君は突き飛ばされても手をださねぇのな」
遠くで現実に繰り広げられている争いを柊も笠冴も他人事として見ていた。
「柊、笠冴。先に食堂へ行っていてくれ」
「はい?」
「何、雅様。止めに行くんすか?」
止めに、などとは考えていなかった。
ただ何度突き飛ばされても耐えるように立つ、あの少女に触れてみたいと思ったのだ。
「止めはしないよ。あれは彼女たちの争いだ。私が口を挟んでいいものではない」
「では何を?」
柊が珍しく驚いた顔で私を見た。
「何も」
ただ。
「知ってみてもいいんじゃないかと思ってね」
彼女のことを。

彼らに私を守る義務はあっても、私の行動を妨げる権利はないと知っての言葉だった。
「遠くから見ていますから」
「仕事しねぇと怒られるんで」
そういうと柊も笠冴もしぶしぶという表情をして頷いた。
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