七星伝
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発行者:龍牙
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:七星伝

公開開始日:2011/03/13
最終更新日:2011/05/03 16:25

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七星伝 第4章 第1章『日常と非日常』1
翔の幼馴染で師の娘で有りながら、七星士の事も父の死の真相も知らされずに母方の姓を名乗って育てられた彼女には、本当の事を言う訳には行かないのでただ謝る事しか出来ない。
真実を知らない事、それが幸福なのか不幸なのかは分からない。だが、少なくとも父親の死の真相を知らずに居る事は彼女にとって不幸な事なのだろうと翔は感じている。

当然の事ながら、付き合いの長い翔は彼女が何も知らずに育てられた理由は知っている。いや、その事は翔だけではなく他の七星士全員も知っている事だ。当然それは裏切り者である二人もだ。

『星の巫女』、それが彼女、桜に与えられてしまった“特別”、翔達星の力を持った戦士達の技の全てを継承した『統の星』の一族の中に生まれる女子に宿る『力』の名だ。

七星士が妖魔からも邪炎からも守り抜かなければならない者であると同時に、万が一の場合はその命を奪う必要が有る人間なのだ。

幼い日から彼女の義兄と共に仲良く育ち、彼女の事が好きな翔にはその『万が一』の自体が来ない事を願わない日は無い。

「よっ、翔!」

桜と話している翔の肩をポンっと叩いて、夏の太陽のような印象を与える星ヶ原高校の制服を着た少年、先日話題に上がった者でもある『大道 焔(だいどう ほむら)』はそう挨拶をする。

「ッ!? 焔ぁ~……。」

「おいおい、そんなに怖い顔するなよな、翔。あれは忘れてたオレが悪かったのは分かってるからさ。」

「…桜の前だぞ…。」

そう言って焔は翔に向かって手を合わせて謝る。その事に対して特に答えようとせずにそう一言だけ言って簡潔に言葉を告げる。言外にこう言っているのだ、『関係の無い人間に伝えるな』と。
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