七星伝
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発行者:龍牙
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:七星伝

公開開始日:2011/03/13
最終更新日:2011/05/03 16:25

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七星伝 第1章 プロローグ『星の勇士達』1
「お…お前は…まさか…。」

睨みながら近づいて来る少年に恐怖を感じながらその異形は口を開く。

万人が見たら恐怖を覚えるであろう『化け物』の様な異形が逆に人間に対して恐怖している。

「…オレは、お前達…『妖魔』を狩る者…『七星士』の一人だ。」

そう告げて拍手を鳴らす様に手を打ち鳴らすと、少年の手の中には一振りの日本刀が現われる。彼の手の中に現れた刀は彼を照らしている月の光を反射して美しく輝いていた。

後ずさりしながら異形…妖魔と呼んだ異形の影へと無言のまま少年は近づいていく。

「ま…待て…助けて…。」

何も言わずに妖魔と呼んだ異形へと向けて少年が振り降ろした刀、否、少年の持つ刀から伸びる光が相手の体を熱したナイフでバターの塊を切ったかの様に何の抵抗も無く引き裂いた。

「…迷いし命よ、あるべき場所に帰れ…。」

刀から出た輝きが切り裂いた異形を包んだ時、その異形の体はこの世の物とは思えない悲鳴を上げ、血の一滴も流す事無く、この世から消滅する。

この世から消えた異形の姿を見て、少年が一度血払いをする様に刀を振ると、その一瞬の中でその刀は何処かに消えていた。

既にその場で在った事を証明する物は少年の姿のみ。その場を一瞥し、目を閉じて僅かな時間黙祷すると、少年はその場を立ち去っていく。

少年がその場から姿を消すと、既に其処であった事を証明する事など何者にも不可能となった。

そこに存在した異形も、少年の姿も、彼等が居たという痕跡など、既に消え去ってしまったのだから。







今から数百年前『輝炎』と言う忍軍があった。
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