歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
アフィリエイトOK
発行者:オフィス亀松亭
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/11
最終更新日:2011/03/11 11:01

オーナーサイトへ
アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
歴史エッセイ集「今昔玉手箱」 第4章 黒の章(悲惨な戦争と希望の光)
○終戦まで


 終戦というと、テレビでよく見かける
パターンとして、8月6日に広島に投下
された原爆のきのこ雲が映され、次いで
15日正午の玉音放送へと続く。実際、
この間に戦争終結に向けた急速な動きが
あるのだが、事の詳細を知る人は少ない。

 6日午後。広島の第二総軍司令部は、
呉鎮守府経由で「いまだかつてない高性能
爆弾を使用。全市たちまち壊滅し、言語
を絶する被害をうけた」と、大本営に
向けて原爆投下後の第一報を送った。
 これに対し、大本営参謀本部第一部長・
宮崎周一中将は、「広島に特殊爆弾あり・・
いわゆる原子爆弾ならんも、発表に考慮
を要す」として、国民への公表を
ためらった。内閣情報局は情報を虚偽で
塗りつぶし、「被害若干」と報じさせた。

 原爆投下の情報は、内閣書記官長・
迫水久常から、侍従武官・蓮沼蕃(しげる)
を通じて昭和天皇にもたらされた。
天皇は深く憂慮し、侍従長・藤田尚徳に
対し、広島市の状況を詳細に報告する
ように命じた。その日の午後には、
内大臣・木戸幸一を呼び、

「かくなる上はやむを得ぬ。余の一身は
どうなろうとも、一日も速やかに戦争を
終結して、この悲劇を繰り返さないように
しなければならぬ」と、戦争終結の内意を
伝えた。
99
最初 前へ 9596979899100101 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ