歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/11
最終更新日:2011/03/11 11:01

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱」 第4章 黒の章(悲惨な戦争と希望の光)
○ほたる


 1937(昭和12)年12月5日。
樫村寛一3等航空兵曹は、中国・南昌
爆撃の途上、壮絶な空中戦に遭遇した。
樫村機は敵機と接触し、左翼三分の二が
もぎ取られた。
 しかし樫村は、巧みな操縦で台湾の
基地に帰還。この片翼生還の離れ技の
報を知った米内海軍大臣は、「至大
至剛、至玄至妙。先般南昌空襲に
おいて片翼を失いたるまま困難なる
飛行を続け、無事基地に帰還したる
行為は、軍人精神の発露として激賞
に値するものなり」と、最大級の
賛辞を贈っている。当時のパイロット
たちは、プロペラを手で回してでも
生還せよ、という精神を叩き込まれ
ていた。

 時移り、1941(昭和16)年
12月8日。日本はアメリカ・イギリス・
オランダ・オーストラリアなどに対して
宣戦を布告し、ハワイ真珠湾、マレー
半島、フィリピン、香港、ボルネオ、
セレベス、スマトラ島などに一斉
攻撃を開始した。

 日本軍は開戦から半年で、ビルマや
インドネシア、フィリピンから太平洋
全域を領有するに至った。日本国民は
大勝利に熱狂した。しかし1942
(昭和17)年6月5日のミッドウェイ
海戦大敗北により、戦局は一変する。
日本連合艦隊は、赤城・加賀・蒼龍・
飛龍の空母4隻と、重巡三隅・最上
を失い、艦載機285機と数多くの
エースパイロットを失ったのである。
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