歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
アフィリエイトOK
発行者:オフィス亀松亭
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/11
最終更新日:2011/03/11 11:01

オーナーサイトへ
アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
歴史エッセイ集「今昔玉手箱」 第4章 黒の章(悲惨な戦争と希望の光)
 かくして、公式には片道分の燃料
しか積んでいない、伊藤中将率いる
第二艦隊は、4月5日「一億特攻の
さきがけとして」出撃したいった。
艦隊は豊後水道から九州陸岸を南下
した。4月8日午前8時23分、
北緯31度22分、東経129度
14分の、屋久島西方海上の第二艦隊
を、空母エセックスの艦載機が発見。
米第58機動部隊の空母ホーネット・
ワスプ・ベニントン・ヨークタウン・
バンカーヒル・ハンコック・
イントレピット、軽空母ガボット・
ラングレー・バターン・インディ
ペンデンスの戦闘機・爆撃機・
雷撃機280機が、3波に分かれて
第二艦隊に殺到した。

 午前11時50分、第一波の艦載機
が大和上空に出現。大和は最大戦速
27ノットで、右に左に激しく蛇行
しながら、主砲・副砲・高角砲・機銃
を撃ちまくって応戦した。砲煙が大和
を覆い、轟音と水柱が激しくあがった。
大和は左舷前部に魚雷一発、後部
電探室に直撃弾を食らったが、数十発
の魚雷をかわした。

 午後1時18分、第2波の100機
来襲。左舷に魚雷3本命中。1時44
分、第3波126機来襲。左舷中部に
魚雷2本命中。2時12分、左舷中部
に魚雷1本、後部に魚雷1本、爆弾
3発命中。そして午後2時17分、
左舷中部深くに魚雷一発命中。船体
傾斜20度。6分後に横転し、大爆発
を起こして、不沈艦・大和は遂に
沈没し2704人が戦死した。

 軽巡・矢矧も魚雷7・爆弾2を受け
沈没。駆逐艦浜風・磯風・朝霜・霞も
沈没した。しかし第二水雷戦隊司令官
の古村少将指揮のもと、中破した冬月・
雪風・涼風は、大和らの生存者を救出
して佐世保基地に生還した。小林の
「往復燃料搭載」がもたらした成果
であろう。無残なばかりの戦争だが、
わずかな清風が吹き抜けることもある。
92
最初 前へ 89909192939495 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ