歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/11
最終更新日:2011/03/11 11:01

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱」 第2章 幻の章(おとぎ話や妖怪の事など)
○妖女伝説


 何十億もの公金を横領し、惚れた
女に貢ぐ。そんな事件に対し、
「馬鹿な事を」と思う反面、男には
大なり小なりそのような性向がある
のではないかという、苦々しい気分
にさせられる。
 次に起こる興味は、男を狂わせた
女とはどんなだろうかというもの
である。この女なら無理もないと
男に同情を寄せるか、御冗談で
しょうと冷笑したくなるか、複雑
な心情の起伏が生じる。

 江戸時代から昭和33年に至る
まで、吉原(台東区千束)には時の
政府公認の遊郭があり、上級遊女
を「花魁(おいらん)」と言った。
なぜ「おいらん」なのかというと、
狐や狸は尾で化かすけれど、遊女
たちは手練手管(てれんてくだ)を
用いて男を化かすから、「尾いらん」
なのだそうだ。粋(いき)な事を
言う奴もいるものである。

 なぜ狐や狸が人を化かすのか
よくわからないが、歴史には妖女
や怪女と共に「妖狐」と呼ばれる
存在も語り継がれている。その
代表が、白面金毛九尾の妖狐で、
齢(よわい)数千年と言われている。

 紀元前1100年頃、中国「殷
(いん)王朝は、初代湯王から28代
を経て、紂王(ちゅうおう)が帝位に
あった。紂王は、地方から美女50人
を献上させていた。その中に、冀州
(きしゅう)領主・そご蘇護の娘
「寿羊(じゅよう)」という、16歳
の少女も含まれていた。実は本物の
寿羊は、妖狐に血を吸われて死に、
体を乗っ取られていたのだった。
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