歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
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シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/11
最終更新日:2011/03/11 11:01

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱」 第1章 江戸東京玉手箱(世界の大都市お江戸裏事情)
 江戸という地名は、源頼朝挙兵の
頃、豊島郡に江戸太郎重長が館を
構えていた事による。当時は日比谷
公園辺りが江戸湾の海岸線だった。
 時移り、室町時代。扇谷
(おおぎがやつ)上杉氏の家臣・太田
道灌(どうかん)が、1457(長禄元)
年に江戸氏の館を拡張して麹町台に
城を築き、豊島郡を領していた豊島氏
討伐を準備した。豊島氏は江戸氏の
支流で、豊島館(北区)と石神井城
(練馬区石神井公園)を本拠にして、
練馬城(現・豊島園)と平塚城(北区
上中里)を支城としていた。

 1477(文明9)年、太田軍に
石神井城を攻められた豊島泰経は
逃亡し、娘の照姫は三宝寺池に
入水したという。道灌は30年間
江戸城を居城としたが、1486
(文明18)年7月、上杉一族の
対立に巻き込まれて相模国
(神奈川県)で殺された。

 1590(天正18)年7月。豊臣
秀吉は、北条氏政・氏直が立て篭る
小田原城の裏山に徳川家康を招き、
北条氏の領国である武蔵国(東京都・
埼玉県)、伊豆・相模国(神奈川県)
上総国・下総国(千葉県)、上野国
(群馬県)6ヶ国を与えると告げた。

 この国替えは、家康がそれまで
心血を注いで切りとり、経営して
きた生国の三河国(愛知県)駿河国・
遠江国(静岡県)、甲斐国(山梨県)
南信濃(長野県)240万石を失う
事を意味していた。だが家康は逆ら
わなかった。
 家康は当初、落城した小田原城
を居城にするつもりだったが、秀吉
は江戸城を勧めた。この城は太田
道灌から上杉氏北条氏と受け継がれ、
家康の国替えまでは、北条氏家臣・
遠山直景の居城だった。城といって
も石垣があるわけでもなく、土手
の中に建物が散在しているだけ
だった。周囲には海岸線に沿って
千代田、宝田、祝田という、小さな
漁師の集落が点在しているだけ
だった。
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