歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/11
最終更新日:2011/03/11 11:01

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱」 第1章 江戸東京玉手箱(世界の大都市お江戸裏事情)
○羽田大鳥居の怪


江戸・文政年間(1818~29)
の頃、村の名主・鈴木弥五衛門は
多摩川河口の砂州「要島」の新田
開発に着手した。工事の際、堤に
小さな稲荷の祠を祀って安全を
祈願した。そのせいか堤は決壊
せず、新田は水害を免れた。稲荷
の化身である白い狐を見たという
目撃談もあり、祠は穴守稲荷神社
と呼ばれることになった。

時は流れ昭和6(1931)年、
穴守稲荷一帯の土地は東京飛行場
へと変貌していた。このため
太平洋戦争では攻撃目標となり、
昭和20年4月、穴守稲荷社務所
に爆弾が命中。宮司が死亡し、
御神体は移動。穴守稲荷は閉鎖
された。

昭和20(1945)年9月13日、
東京飛行場は米軍が接収し、ハネダ
エアベースになった。付近住民には
強制立ち退き命令が出され、穴守
稲荷のコンクリート製一の鳥居
撤去の工事も始まった。だが
鳥居の上で作業をしていた米兵3人
が、突然足を滑らせて落下。1人
死亡2人重傷という事故が起きた。

再度、黒人工兵による鳥居撤収
工事を行ったが、隊員の一人が
機械の操作を誤り、身体を挟まれて
惨死。工事は中断となった。
そこで米軍は日本人の土建業者を
募り、高額報酬を約束した。とこ
ろが工事直前になって、作業員に
怪我人やら原因不明の発作に
襲われる者が続出し、請け負った
業者も倒産してしまう。これで
鳥居撤収工事は中断したままに
なった。
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