歴史エッセイ集「今昔玉手箱」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/11
最終更新日:2011/03/11 11:01

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱」 第1章 江戸東京玉手箱(世界の大都市お江戸裏事情)
吉原の酒席で、次郎左衛門の
面相を気味悪がって遠ざかろう
とする中、心の中にまで痣が
あるわけじゃなしと、優しく
もてなす玉鶴と出会う。次郎
左衛門はこの夜、玉鶴によって
生まれて初めて「夢のような」
時を過ごす。まっ、当然の事
ながら次郎左衛門はすっかり
玉鶴に夢中になり、熱烈な
リピーターになった。彼の夢は、
玉鶴を見受けして妻にする事。

 吉原遊郭は女が下克上を成し
遂げられる場所。最高位は大夫
という位。玉鶴は岡場所上がり
の苦労人で、大夫を目指して
いた。大夫になるには千両から
の金がかかる。次郎左衛門は
寝物語に夫婦約束をした玉鶴の
為に、せっせと金を貢ぎ続けた。
気持ちはわかるけどねぇ・・・
せめて落語「文違い/品川心中」
などで、廓の舞台裏+花魁の
手練手管を学習していればねぇ。

やがて信州一帯に雹が降るなど
して、桑の木が全滅。絹商人と
して存亡の危機に見舞われる。
次郎左衛門は500両で近隣の
かいこを買って急場を凌ぎ、
土蔵の中の家伝の名刀「籠釣瓶
(かごつるべ)」を売って金を作る
為、江戸へ旅立った。籠釣瓶は
徳川家御禁刀の妖刀・村正
だったという。

玉鶴は次郎左衛門との見受けと
夫婦約束を反古にして、八つ橋
大夫を襲名した。騙されたと
思い込んだ次郎左衛門は、逆上
して籠釣瓶を抜き、襲名披露の
花魁道中の中へ斬り込んで行った
のである。歌舞伎では「籠釣瓶
花街酔醒(かごつるべさとの
えいざめ)」として現在も上演
されている。八つ橋は坂東玉三郎、
次郎左衛門は中村吉右衛門と
いったところだろうか。
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