老人ホームの人妻看護師
第1章 自己紹介です
思っていた以上にあっさりと仕事が決まっちゃいました。
求人広告では老人ホームでの健康管理と介護が仕事となってましたが、実際に面接に行って話を聞くと、皆さん健康で特に介護の必要は無く、健康管理どころか、話し相手がメインの仕事のようです。
朝8時から夕方5時までの勤務で、週5日出勤、有給は月に2回ベース。
私以外にパートタイムの看護師さんが2人おられるそうで、休みは私がまとめ役となりパートタイムの方の出勤調整をしなければいけません。つまり、私の給与面の優遇は他と比べてもいいのだけど、実際には土日出勤もふくめてかなり仕事に束縛される感じになるようです。ただ管理人さん夫婦の奥様が看護師免許を持ってらっしゃるので、基本的に夜勤は必要ないとのことでした。
「皆さん元気なので、看護師としての仕事らしい仕事はないんですが、ただ、相手は孤独な老人なので、わがままを言ったりすることもあるでしょうから、なるべくうまくやり過ごすようにお願いできるでしょうか、いえ出来るでしょうか」と、ここだけ、少し念を押すような感じで聞かれました。
「はい。大丈夫です。義理の両親とも問題なく過ごしています」
私は、面接の方の不安な顔を打ち崩すべく、はっきりと答えます。
わがままを言える状況ではありませんし、我が家から自転車で行ける近さも加わって、正直願ったりかなったりの職場かも。
「それでは、簡単な面接で申し訳ないんですが、来週から早速お願いします」
正式な勤務は来週月曜日からですが、今日は週1で見えられるお医者さんが来られていることもあり、早速ホームに向かうことに。
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