今昔医療福祉外伝
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/02
最終更新日:2011/03/02 11:02

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今昔医療福祉外伝 第10章 ホスピス(上) /ホスピスの成り立ち
 ホスピスは90年に入って、東京の
救世軍清瀬病院、福岡の福岡亀山栄光
病院、福島の慈山会医学研究所付属坪井
病院、埼玉の上尾更生病院が新たに
加わる。日本のホスピスは、総合病院
の一部をホスピスとして利用している
か、病院内でチームをつくり、ホスピス・
ケアを行うタイプがほとんどである。
宗教的にはキリスト教精神を基礎に
したものが多く、宗教抜きの病棟が
それに続いている。

 日本初の仏教ホスピスが誕生した
のは1992(平成4)年、新潟県長岡市
の長岡西病院ビハーラ病棟である。
ビハーラとは、サンスクリット語で
「休養の場・気晴らし・仏教の僧院」
などの意味がある。仏教ホスピスの
準備は、1987年9月、浄土真宗の
僧・小泉敬信を代表とする「仏教
ホスピスの会」設立から始まった。
会員数25人のボランティア団体だった。

 本来「生老病死」の苦を説き、慈悲
と方便で衆生(民衆)を救済するのが、
仏教であり僧だった。日本人にとっては、
キリスト教より馴染み深い。死と直面
するホスピスこそ、救済の場として
ふさわしい。ところが、現代伝統仏教
は救済力を失い、葬式を主とする典礼
儀式しかやって来なかった。僧=葬式
というイメージは民衆の中に定着し、
病院に顔でも出そうものなら、「縁起
でもない」と塩でも撒かれかねない
存在になってしまった。そうした意味
でも、「ビハーラ病棟」の存在意義は
大きい。
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