今昔医療福祉外伝
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/02
最終更新日:2011/03/02 11:02

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今昔医療福祉外伝 第10章 ホスピス(上) /ホスピスの成り立ち
 1961(昭和36)年、長谷川は
日本初の寝たきり老人専門療養院
「十字の園」を設立。ドイツの
キリスト教女性看護組織「ディア
コニッセ」の援助が、大きな支えと
なった。老人福祉法が制定される
2年前の事である。翌年、聖隷三方原
病院完成。1968(昭和38)年には
「がん専門病棟」、1973(昭和
48)年には高齢者世話ホーム「エデン
の園」が完成する。

 長谷川は1946(昭和21)年に、
43歳で社会党から立候補。衆議院議員
として当選7回。社会保障・医療福祉の
法整備を推進し、常に時代の先端を
歩んできた。日本初のホスピスが「聖隷
三方原病院」という私立病院だった
事が、十分にうなずける。長谷川の
原動力になったのは、世間の偏見や差別
と戦い続けた精神だった。

 聖隷三方原病院ホスピス開設の翌年、
愛媛県の松山ベテル病院。82年4月、
沖縄のオリブ山病院。84年4月には、
大阪・淀川キリスト教病院にホスピスが
設置された。この1980年代前半と
いう時代、国民は空前の漫才ブームや
健康食品ブームに浮かれていた。死と
真剣に向き合うなどという「暗い」話題
は、ほとんどタブーと言ってもよかった。
そんな中、がんが死因のトップになった
のは、1982年6月の事だった。

 その後ホスピスは、1985(昭和60)
年に神奈川県の聖テレジア病院、千葉県の
八日市場市立病院に。87年には千葉県の
国立がんセンター東病院、大阪の幸会喜多
病院、三重県の藤田学園保険衛生大サナト
リウム。88(昭和63)年には北海道の
東札幌病院にと、ポツポツと開設して
いった。

 1990(平成2)年4月。厚生省は
「緩和ケア病棟(ホスピス)」として、
聖隷三方原病院、国立がんセンター東病院
(旧・国立療養所松戸病院)、大阪淀川
キリスト教病院の三病院を正式承認し、
健康保険制度の適用を決めた。ホスピス
承認の基準はさまざまある。医療法の
基準を満たし、常勤の専任医師がいる事。
患者1人に対し、看護婦1.5人。患者
1人あたりの病室の広さは8平方メートル
以上で、50パーセント以上が個室である
事。家族の為の控え室、台所、面談室が
ある事などである。
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