今昔医療福祉外伝
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/02
最終更新日:2011/03/02 11:02

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今昔医療福祉外伝 第8章 幕末任侠医 高松凌雲(中) /国際赤十字誕生の事
 館内のフランス人に、凌雲は
オランダ語と英語と覚えたての
フランス語のチャンポンで質問した。
何とかコミュニケーションが成立
した。戦争時の野戦病院で用いる
担架や、消毒用の石炭酸水など
だった。凌雲はこの時始めて、
「赤十字」という国際組織の存在
を知った。戦争や災害時に、
敵味方の別なく医療行為を行う
のだという。

「もっともだ。洪庵先生も言って
おられた。西洋にも先生のような
人物がいるとみえる。西洋の任侠道
も捨てたもんじゃないわい。」

 凌雲は、国際赤十字関連の病院が
ノートルダム近くの「オテル・デュー」
である事を知り、ここにお百度を踏む
事になる。

「最初は極楽かと思ったが、西洋にも
戦争や疫病、貧乏はうんざりするほど
ある。赤十字という西洋の任侠道から
学ぶ事は多い。」

 凌雲から「西洋の任侠」と評された
男、名をアンリ・デュナンと言う。
1827年5月8日、スイスの
ジュネーブで生まれた。凌雲より9歳
年上という事になる。ちなみに「戦争と
平和」で知られるロシアの文豪・
トルストイも同じ年に生まれている。
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