今昔医療福祉外伝
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/02
最終更新日:2011/03/02 11:02

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今昔医療福祉外伝 第8章 幕末任侠医 高松凌雲(中) /国際赤十字誕生の事
 将軍慶喜(よしのぶ)の誕生と時を
同じくして、慶喜の弟・松平民部
大輔昭武が幕府代表として、第二回
パリ万国博覧会に派遣されることに
なった。凌雲は昭武のお付き医師と
して、同行することを命じられた。
使節には、適塾の先輩・鍋島藩士
(佐賀県)佐野常民も参加していた。

 使節一行は、1867(慶応3)年
1月11日に横浜港から出航し、
29日にフランスのマルセイユに入港
した。

「おい、見てみろ。長屋が動いとるぞ。」

凌雲が目撃したのは汽車だった。凌雲
は、というより日本人にとって西洋
文明は、驚きと発見の連続だった。

 マルセイユに着いた一行は、さっそく
市内観光。公園や博物館などを、目を
丸くして見てまわった。

「極楽浄土は西にあると聞いとった
が、いやあ、まさにここは仏国じゃ。」

凌雲は完全に舞い上がっていた。

 凌雲らは、10月24日にパリに
入るまで、「動く長屋」に揺さぶられ
ながら、スイス・ドイツ・オランダ・
ベルギー・イタリア・マルタ島などを
旅してまわった。

 パリ万博幕府館には、陶器や武具
などが展示され好評を博していた。
凌雲も全身好奇心に満ちて各パビリ
オンを見学したわけだが、とりわけ
気になったのが医学関係だった。
建物の前に白地に十字の旗がある
施設に、凌雲は吸い寄せられるように
入っていった。展示されていたのは、
さまざまな医療器具だった。

「これは何か?」
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