今昔医療福祉外伝
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/02
最終更新日:2011/03/02 11:02

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今昔医療福祉外伝 第4章 福祉僧・忍性(にんしょう)伝
 「悲」は「カルナー」。うめき、
苦しみという意味で、人間はお互いに
助け合い、苦しみ悲しみを取り除いて
あげられる存在でなければならないと
仏陀は説いている。早い話「困った
時はお互いさま」という事。

「あたかも母が我が子を命を賭して
守るように、全世界の生きとし生ける
ものに、無量の慈しみの心を起こす
べし」(中阿含経)

 ところで「仏」といえば、日本の場合
仏陀(釈迦如来)よりもむしろ、阿弥陀
如来と薬師如来が、東西両横綱にして
スーパースターだった。民衆は崇高な
「悟り」の仏教より、「救済」の仏教
を望んだ。

 阿弥陀如来は、観音菩薩や勢至
(せいじ)菩薩を筆頭にした「救済部隊」
を率いる元締めで、死の不安を取り除き、
細かいモラルを問わずに善男善女を
底引き網のように救済する仏である。
真に信仰を必要とする人々にとって、
その効力は絶大である。西方極楽浄土
にあって、無量光を放ち続けている。
 一方、薬師如来は東方極楽浄土に
あって、日光・月光(がっこう)菩薩や
十二神将などを率いている。この世の
病気・苦しみを救済する、現世利益の
仏である。薬師如来は対症療法、阿弥陀
如来はターミナル・ケアの担当者と
いったところだろうか。
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