今昔医療福祉外伝
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/02
最終更新日:2011/03/02 11:02

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今昔医療福祉外伝 第4章 福祉僧・忍性(にんしょう)伝
 松本清張原作・野村芳太郎監督・
橋本忍・山田洋次脚本の映画
「砂の器」。ゴールデンアロー賞など
多数の受賞対象となった、1974年
公開の作品である。和賀英良(加藤剛)
作曲・演奏のピアノ協奏曲「宿命」
をバックに、故郷を追われて旅に出る
病の父・本浦千代吉(加藤嘉)と、秀雄
(春田和秀)親子の巡礼姿が映し出さ
れる。時代背景は太平洋戦争中の
日本。この秀雄こそ、和賀英良の幼い
頃の姿だった。和賀は、自らの過去を
知る唯一の人物である三木謙一(緒方拳)
を殺してしまう。和賀はなぜ、殺人と
いう罪を犯してまでも、過去にこだわり
葬り去ろうとしたのだろうか。

 父・千代吉が故郷を追われ、巡礼姿
で放浪する原因になった病とは
「ハンセン病」。らい菌の感染が原因と
されている。らい菌の発見者・アルマ
ウェル・ハンセン(ノルウェー人)の名
にちなんで、世界的に「ハンセン病」
の病名で呼ばれている。

 このハンセン病は、皮膚の栄養障害
から水ぶくれが生じ、手足が痺れ、爪
が割れて脱毛がおこる。指の関節が
内側に湾曲する。さらに病状が進むと、
指末端の崩壊がおこり、筋肉の萎縮に
よって、「しし顔」と呼ばれる顔つき
に変形する。骨は進行的に破壊されて
ゆく。体の崩れが目に見える病気で
ある。現代日本では数十人にまで
減少したとされるが、アジア・
アフリカ地域では、推定550万人
の患者が今なおこの病に苦しめられ
ている。
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