今昔医療福祉外伝
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/02
最終更新日:2011/03/02 11:02

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今昔医療福祉外伝 第3章 古代医療伝
 現代の寺院は、文化遺産としての
観光名所か、葬式・法事の集会所と
いった機能しか持っていない。しかし
当時の「寺」は、多目的な重要施設
だった。僧(人生の指導者・教育者)を
養成する学問所であり、社会福祉施設
であり、医療施設でもあった。

 その為、寺の建立が国家事業だった
のである。当然建立には、当時の最先端
技術が導入された。瓦ぶきの屋根は、
四天王寺が始まりとされている。寺の
建立という公共事業によって、職人たち
の技術力を向上させるというねらいも
あった。

 太子は四天王寺に、「療病院」「施薬院」
「悲田院」「敬田院」という施設をつくら
せた。療病院はその名のとおり「病院」
にあたる。身分の上下や男女の差別なく、
施設を利用することができた。「霊魂」
というのは、貴族や豪族にしかないという、
社会常識がまかり通っていた時代の話で
ある。生命における平等という考えを
実行した太子が、いかに時代を超越して
いたかがわかる。

 施薬院は薬草園の事。薬草の研究と
流通・普及を目的としていた。当時の
医学は、朝鮮半島の「韓方医学」が
主流だった。399年にみまな任那の
医師・吉大尚・小尚兄弟が日本に伝えた
のが始まりとされ、562年には高句麗
の医師・知聡が日本に帰化し、薬学関係
の書物百六十四巻を朝廷に献上している。
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