今昔医療福祉外伝
今昔医療福祉外伝
アフィリエイトOK
発行者:オフィス亀松亭
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/02
最終更新日:2011/03/02 11:02

オーナーサイトへ
アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
今昔医療福祉外伝 第2章 心優しき文化圏
 ノーマライゼーションとは、20
世紀の福祉先進国・スウェーデン
で提唱された理念で、健常者が
障害者を特別視せず、共に生活
できる社会環境を目指そうと
するものである。現代福祉の理想
として、世界各国から支持されて
はいるが、地球人社会全体に
「当たり前の常識」として定着
するのは、いつになることやら
・・というのが現実のようで
ある。

 モチェ文化は、紀元前のペルー
という時代と地域でわかる通り、
キリスト教でもイスラム教でも、
仏教でも儒教でもない。しかし
精神文化の質の高さは特筆に価
する。後にイエス・キリストの
福音無き異教徒は滅びて当然の
野蛮人とする、スペイン人の虐殺
と略奪によって滅びたインカ帝国
の事を思うと、なおさらである。

 モチェ文化と同様の考え方は、
沖縄にもあったと言われている。
沖縄が古琉球という時代区分で
呼ばれている遥か以前から、
それは存在していたらしい。
琉球諸島の人々は、障害者を
「白子(しろこ)」と呼び、神の子
として地域ぐるみで大切にしていた
ようだ。文献で確認したわけでは
ないので断定は出来ないが、現在
の沖縄の人々の穏やかで温かい性格
を思うと、さもありなんと納得
出来る話である。

 南太平洋の東の端・ペルーと、
西の端・沖縄に、同じような考え方
を持つ文化が存在していたとなると、
想像はさらに膨らむ。南太平洋諸島
は紀元前の昔から、船による海上交易
が発達していた地域である。インド
ネシアの船は、インド洋を渡り
マダガスカル島にまで達している。
そうした航海術があった古代南太平洋
社会ならば、全域にわたってノーマ
ライゼーション的な心優しい精神文化
が存在していたのではないかと思えて
ならない。
10
最初 前へ 78910111213 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ