虹の橋を渡ったゾウ
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ジャンル:ノンフィクション

公開開始日:2011/03/01
最終更新日:2011/03/01 10:29

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虹の橋を渡ったゾウ 第3章 インディラ(上) ネルーの娘
 9月23日。インディラが東京・
芝浦岸壁に到着した。古賀、福田ら
動物園関係者が船上でインディラを
出迎えた。

「菅谷君、ご苦労様でした。」
古賀と福田は、菅谷とがっちり握手
した。握った手に自然と力がこもった。

「何とか無事到着しました。途中
船酔いで餌を食べなくなったので心配
しましたが。」

「インディラか。子供たちの努力の
おかげだな。」
古賀がインディラを見た。

「やさしそうなお嬢さんだな。」
福田が言った。

 真夜中だというのに、子供たちは
眠れなかった。インディラの到着は
皆知っていた。迎えに行こうという
相談がまとまった。神田岩本町の
あたりで、インディラ一行の提灯
行列に出くわした。

「ああっ、インディラさんだ。」

「わああっ・・大きいなあ・・」

「ばんざぁーい・・・」

子供たちは口々に「ばんざい、
ばんざい」と叫びながら、インディラ
の行列を出迎えた。

 9月25日午前2時40分、
インディラは無事上野動物園に到着
した。この時点で行列は子供たちを
含めて数千人に達していた。午前9時
の開門時には、1万人が集まり、午前
11時には4万人を突破した。
インディラは、戦時猛獣処分の暗い
記憶を消す平和の使者だった。
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