虹の橋を渡ったゾウ
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ジャンル:ノンフィクション

公開開始日:2011/03/01
最終更新日:2011/03/01 10:29

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虹の橋を渡ったゾウ 第3章 インディラ(上) ネルーの娘
 吉報は続いた。読売新聞社と講談社
のキャンペーンにより、タイ国より
2歳半になるメスのインド象「ガチャ子」
が送られる事が決まった。8月22日、
ガチャ子はバンコクを出帆し、9月2日
神戸港に到着した。

 8月29日、日本郵船所属の「延長丸」
がカルカッタを出港した。ネルー首相
から日本の子供たちに贈る動物大使が
乗船していた。名前を「インディラ」
という。3年前にマイソール蕃王国の
ミソレ森林地方で捕らえられて、材木
運びなどに使役されていた、15歳に
なるメスのインド象だった。ネルー
首相の愛娘インディラの名が与えられた。

 延長丸の船内で、インディラの横に
じっと立っている男がいた。飼育係の
菅谷吉一郎だった。菅谷は福田と共に、
猛獣処分の苦渋をなめ、ジョン、ワンジー、
トンキーの最期をすべて看取っていた。
インディラを見つめる菅谷の目には、
万感の想いがこもっていた。

 9月4日、上野動物園に「ガチャ子」
が到着した。ガチャ子は公募の結果、
日本名「はな子」と名づけられた。
ワンジー(花子)にちなんだものだった。
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