原爆
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公開開始日:2011/02/28
最終更新日:2011/02/28 10:54

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原爆 第1章 1・マンハッタン計画
 ハイゼンベルクは、ベルリン大学教授
の地位にあった。彼がもしナチスの
原爆製造計画に参加していたならば、
射殺するようにという命令も出されて
いた。だが本人は「ナチスに原爆を
渡してなるものか」と考えていた。
彼は「ボケ」た。意図的に研究を遅ら
せて、ナチスに抵抗した。ゲッチンゲン
大学のワイツゼッカーやホウテルマンス
らも、志しを同じくした。ニールス・
ボーアやリーゼ・マイトナーは、亡命
という手段をとった。

 原爆開発がもたついている間に、
一時は無敵かと思われたナチスドイツ
軍にも、敗色が目立つようになっていた。
1943年1月31日、ナチスドイツ軍
はスターリングラードでソ連軍に降伏。
ナポレオン同様、ロシアの「冬」には
勝てなかった。

 同年7月12日、独ソ両軍200万の
兵士、戦車・装甲車4000輌、戦闘機
4000機を動員した戦闘がクルスクで
行われ、ソ連が東部戦線の主導権を握った。
9月3日には、イタリアが無条件降伏。
そして翌1944年6月6日。連合軍は
兵員200万人、艦船4400隻、航空機
25000機を投入して、フランスの
ノルマンディ海岸に上陸。「史上最大の
作戦」と言われる大反攻作戦を行った。
東からはソ連軍が、西からは連合軍が、
じわじわとベルリンを目指して進行を
開始したのである。

 1944年9月18日。ニューヨーク
郊外のハイドパーク大統領別荘にて、
ルーズベルトとイギリスのチャーチル
首相の秘密会談が開かれ、秘密協定が
結ばれたらしい。この頃、ドイツの
原爆開発は無いと確認され、ヨーロッパ
戦線の勝敗のメドが立ってきた事など
から、原爆の投下対象が日本になった
と言われている。具体的な投下地点と
しては、東京か日本艦隊が集結している
トラック島がよいと考えられていた。
原爆の組み立ては、ドイツ爆撃の基地と
なるイギリスより、太平洋の島の方が
安全であるとされた。
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