原爆
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公開開始日:2011/02/28
最終更新日:2011/02/28 10:54

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原爆 第7章 7・原爆投下はなかった
 さらに日本のマスコミに対し「プレス
コード」を設定し、印刷物をすべて検閲
した。日本の過去の戦争を正当化する
発言、日本は神の国であるとする発言、
米兵の暴行事件、連合国の対日方針
不一致を暴露するもの、そして原爆に
ついてのあらゆる記事である。記者たち
は、原爆について書いても検閲で削ら
れる事を誰もが知っていた。怖かった
のは「発行停止」だった。このように
して、反米的な言葉は全て排除され、
度が過ぎると軍法会議にかけられた。
 日本のジャーナリズムが敗戦国の
悲哀を味わう中、間隙を縫って一度
だけ原爆報道は成されていた。8月
22日付朝日新聞西部本社版の記事で
ある。

「残虐の極・原子爆弾 死者八万(軍隊
を除く) 道路には死屍累々」と長崎の
惨状を写真と共に掲載し、吉田記者の
広島被爆体験記、渡辺記者の長崎体験記
を掲載した。以後1952(昭和27)年
夏号のアサヒグラフに、焼けただれた
被爆者の写真が掲載されるまで、原爆
報道は沈黙する事になるのである。

 連合国の対日方針不一致の暴露
とは何か。言うまでもなく、トルー
マン対スタ―リンのバトルである。
スターリンは北海道北部の占領と、
東京へのソ連軍駐留(東京分割統治)
を画策していた。マッカーサーおよび
トルーマンはこれを断固として拒否。
原爆の無いソ連としては、これ以上
強引にはなれなかった。
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