原爆
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発行者:オフィス亀松亭
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公開開始日:2011/02/28
最終更新日:2011/02/28 10:54

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原爆 第6章 6・長崎市浦上
 午前2時50分。ボックスカーの
搭乗員13名の乗り込みが完了した。
機長・チャールズ・スウィーニー少佐、
25歳。5月まで第393爆撃戦隊
の隊長だった。エノラ ゲイ右翼
「グレートアーティスト号機長」に
続き2度目の出撃である。副機長・
ドン・オルバリー大尉。沈着冷静な
戦闘のプロ。第三操縦士・フレッド・
オリビー中尉。爆撃手は照準器の達人、
カーミット・ビーハン大尉。航空
機関士・クハレック特務曹長。ナビ
ゲーター・ジム・ヴァン・ペルト大尉。
尾部銃撃手・パピー・デハート見習
曹長。無線係・スピッツァ軍曹。
走査器係・ギャラガー軍曹。
レーダー係・エド・バックリー軍曹。
それに追加乗員3名。原爆投下指揮官・
フレデリック・アッシュワーズ海軍
中佐、33歳。助手・バーンズ海軍
中佐。放電探知装置担当・ジェイコブ・
ビーザー中尉。

 午前2時56分、ボックスカーは
離陸準備を完了し、4・5トンの
ファットマンを積み、3時ちょうどに
離陸した。その2分後、フレデリック
Cボック機長の計測機器搭載機
「グレートアーティスト号」、
ホプキンズ機長の写真撮影機「ビッグ
スティンク(大騒ぎ)号」が離陸して
いった。

 広島作戦の時と同様に、硫黄島基地
に代替のB29・1機。九州の大隈半島
と薩摩半島沖に、海軍の潜水艦や水上艇、
特別武装のB29「スーパーダンボ」
4機が、護衛と救出を兼ねて待機して
いた。
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