原爆
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公開開始日:2011/02/28
最終更新日:2011/02/28 10:54

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原爆 第4章 4・広島
 果たして「リトルボーイ」は本当
に爆発するのか、搭乗員たちは疑問
に思っていた。実験に成功したのは
長崎型「ファットマン」であって、
リトルボーイは理論的産物にすぎな
かったからだ。つまり彼らは、史上
最悪の「人体実験」を行おうとして
いたわけである。

 午前5時05分30秒、日の出。
搭乗員たちは晴れがましい気分で、
勝利を確信したという。5時45分
硫黄島上空通過。ここまでの距離、
1160キロメートル。広島まであと
3時間。ゆっくりと高度を9千
メートルまで上げ、進路を西北西
231に変針。四国上空を目指す。
硫黄島の飛行場には、エノラゲイの
アクシデントに備えて、チャールズ・
マックナイト大尉を機長とする代替の
B29「トップシークレット」が待機
しているという、用意周到さだった。

 また、鹿児島県大隈半島東方海上に
潜水艦2隻。薩摩半島南西海上に、
海軍のPBY飛行艇1機と潜水艦1隻が
それぞれ待機。搭乗員救出用具を積んだ、
特別武装のB29「スーパーダンボ」も
上空でスタンバイし、海軍の巡洋艦・
駆逐艦と連携しながら、救助協力体制
にも万全を期していた。
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