歴史エッセイ集「みちのく福袋」
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公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 16:33

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歴史エッセイ集「みちのく福袋」 第2章 第2章・国見八景
○第一景「大崎八幡神社」

 確か西郷隆盛夫人だったと思う
が、「うちの人はそんなに偉い
人だったんですか?」と驚いたと
いう。身近な人物であればある
ほど、評価ば「あたりまえ」
「ごく普通」というものになる
のだろう。

 同様に、生まれ育った町の通い
慣れた場所というのも、本人に
とっては「日常」の、ごく当たり
前の所になっている。ところが、
少し離れた視線から改めて眺めて
みると、けっこうおもしろい。
意外な人物がひょっこり現れたり
するものである。

 さて、ここはみちのく・仙台市。
仙台駅から北西約5キロの高台。
私が生まれ育った「国見」という所。
家の目の前には、元大リーグ・マリ
ナーズの大魔人・佐々木主浩(かず
ひろ)投手の出身校である、東北
福祉大学がある。

 旧町名は「長者荘」だった。
仙台藩当時、富裕な商家の別荘
があったのだろう。赤松多い
山林で沼が点在しており、仙台
城下御府内の北限だっただろう。
伊勢堂山中腹の標高100m程
の所にあり、場所によっては
太平洋の水平線を望める。海
から昇る、丸く熟した朝日は格別
に美しい。
 この長者荘から八幡町方向に歩く
事15分で、仙台市立第一中学校、
略して仙台一中に着く。今でこそ
鉄筋コンクリート3階建てだが、
私が通学していた当時は、年代
ものの木造校舎だった。もしここ
が火事になったならば、消防車
は全て「裏」に集結するだろうと
噂されていた。仙台一中の「裏」
にある建物こそ、国宝・大崎八幡
神社なのである。

 鬱蒼とした杉木立に囲まれて、
黒漆を基調にした社殿がある。
国宝というだけなら、特に
ありがたがる義理はない。私が
興味を持ったのは、大阪生まれの
司馬遼太郎がみちのくに憧れ、
大崎八幡神社に是非一度来たい
と願っていたと知ってからの事
である。

「それほどのものだったのか」と、
再認識したわけである。

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