歴史エッセイ集「みちのく福袋」
歴史エッセイ集「みちのく福袋」
アフィリエイトOK
発行者:オフィス亀松亭
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:未設定

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 16:33

オーナーサイトへ
アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
歴史エッセイ集「みちのく福袋」 第2章 第2章・国見八景
 1935(昭和10)年5月。
孫三郎は東京・高島屋で開催されて
いた、バーナ―ド・リーチ展に足を
運んだ。リーチは香港生まれの
イギリス人作陶家で、冨本憲吉から
侘び茶の心や日本美の本質を学んだ、
民芸の同人である。リーチ展の後、
孫三郎は千葉県我孫子に柳宗悦を
訪ね、日本民芸館設立資金10万円
の提供を確約した。柳が狂喜した
のは言うまでもない。

 その年の暮れ、東京市目黒区駒場
861番地の敷地に日本民芸館建設
が開始され、翌年10月に開館の
運びとなった。その後、倉敷にも
民芸館がつくられ、大原美術館別館
には、河井寛次郎と彼を師と仰ぐ
棟方志功、浜田庄司、バーナード・
リーチ、芹沢銈介、冨本憲吉などの
作品が収蔵された。
 柳宗悦は1961(昭和36)年
4月29日、日本民芸館の茶の間で
脳出血の為倒れ、5月3日午前4時
02分、飯田警察病院で息を引き
取った。72歳だった。芹沢銈介は
彼の死後20年余を生き、創作を
続けた。民芸運動の精神は、芹沢を
師と仰ぐ染織家の志村ふくみや、
作家の白洲正子らによって受け
継がれ、日本美の華を咲かせ続け
ている。


31
最初 前へ 28293031323334 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ