歴史エッセイ集「みちのく福袋」
歴史エッセイ集「みちのく福袋」
アフィリエイトOK
発行者:オフィス亀松亭
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:未設定

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 16:33

オーナーサイトへ
アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
歴史エッセイ集「みちのく福袋」 第1章 第1章・古樹
 乳銀杏は、宮城野八幡神社の
境内にある。この神社は、桓武
天皇の延暦17(798)年に、
征夷大将軍・坂上田村麻呂が、
男山八幡の分霊を勧請して社殿
を造営したのが始まりとされて
いる。
 源氏の軍神・八幡太郎義家は、
前九年の役が終息する康平5
(1062)年にこの神社を訪れ、
奥州阿倍氏を討つべく戦勝を
祈願した。
 時移り、元弘2(1332)年、
陸奥守・北畠顕家(あきいえ)は、
北朝の敵・足利尊氏を討つべく、
弓矢と太刀を献じて戦勝を祈願
した。北畠顕家というとなじみ
は薄いが、1991年のNHK
大河ドラマ「太平記」で、後藤
久美子が演じた役と言えば、
多少は親しみが湧くかもしれない。

 ともあれ「おお、歴史だ」と
思う。乳銀杏は、坂上田村麻呂
や源義家、北畠顕家や伊達政宗
といった歴史上の有名人の実物を、
生で見ていた事になる。千年と
いう時間の単位に、軽いめまいを
覚える。
 巨樹・古木というのはすごい。
地震・台風・落雷といった自然
災害をやり過ごし、空襲や宅地
造成などの伐採という人災をも
かいくぐって、今日まで生き延び
ているわけである。ちょっと
調べてみると、案外身近な場所に、
人知れず在るもののようだ。
3
最初 前へ 1234567 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ