歴史エッセイ集「みちのく福袋」
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公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 16:33

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歴史エッセイ集「みちのく福袋」 第2章 第2章・国見八景
 また資福禅寺境内には、幹が
7つに分かれている、樹齢
320年の七香木蓮、樹齢200
年の五葉松、同じく樹齢200年
のこうざんようなどの古樹もある。

 東昌禅寺本堂前には、樹齢
350年の赤松が2本ある。
そこから少し離れた所に、伊達
政宗が仙台城の鬼門除けに植えた、
樹齢500年の「マルミ(丸実)
ガヤ」がある。秋の初めになると、
今でも多量のカヤの実を落とす。
この実は「御前ガヤ」と称し、
政宗も好んで食べたという。むろん
私も食べた。なかなか「渋い」味
だった。

 光明禅寺には、支倉六右衛門常長
の墓がある。政宗は、当時スペイン
(イスパニア)の植民地だったメキシコ
(ノビスパニア)との貿易を望み、
スペイン国王に使者を送る事を決した。
辛抱強い男がよかろうと、家臣団の
中から選ばれたのが、支倉常長だった。
 1613(慶長18)年9月15日、
500トンの木造帆船「サン・ファン・
バプティスタ号」は、仙台領牡鹿半島
月の浦を出航。黒潮にのって太平洋を
渡り、北米サンフランシスコ沖から
メキシコ、キューバを経て、2年後
スペインの首都・マドリードに到着
した。
 常長は奥州国王の名代として、
政宗の書状を国王・フェリーペ三世
に手渡した。また、王立デスカルサス
修道院において、国王臨席のもと、
カトリックの洗礼をうけた。洗礼名
フランシスコ。ドン・フィリポ・
フランシスコ・ハセクラの誕生
だった。
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