アストラルの森2/聖人間工房
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

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アストラルの森2/聖人間工房 第1章 第1章・妄想回路
 遼介はその声にハッとして立ち止まった。
ふと見ると遼介好みの、20歳前後の清楚な
感じのするコだった。遼介はドキッとして
立ちすくんだ。声をかけた彼女は、にこやか
に遼介のすぐ前に向かい合って立った。手
には小冊子を持っていた。

「あの・・私たち、こういう活動をしている
者なんですけど・・・よろしかったら少し
お話を・・・」

そう言って彼女は、遼介に小冊子を差し出
した。それにはキリスト教系の内容が書かれ
ているらしかった。

━なんだ・・宗教の勧誘か・・・━

 遼介は少しの間の妄想から覚め、現実に
戻った。2人の周囲を足早に人々が通り過ぎ
ていた。遼介は宗教など、まるで興味が
なかった。霊だの天国だのというのは、おめ
でたい人間の絵空事くらいにしか思っていな
かった。だが哲学書には魅力を感じていた。
キルケゴールの本なら持っていた。もっとも、
めったに読んだ事はなかったが。

 それでも遼介は、彼女ともう少し話をして
いたかった。そこで格好をつけてページを
めくり、読むふりをした。

「興味、お有りですか?」

彼女は遼介の顔をじっと見つめた。ふと目が
合った。

━なんて綺麗な瞳なんだ━
 遼介はこの一瞬で、彼女にメロメロに
なった。

「ええ、もちろん。」

 次の瞬間、そんな言葉が遼介の口から
飛び出していた。彼女はにこやかに微笑んだ。

「教会、すぐこの近くですから・・よろし
かったら来ていただけませんか?」

彼女は教会の住所入り名刺を手渡した。
愛咲翔子という名前だった。

「そうですね。」
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