アストラルの森2/聖人間工房
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

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アストラルの森2/聖人間工房 第2章 第2章・深層潮流
「そうだ、翔子だ・・・私は彼女と結婚
する運命だったのだ・・・どこか森と湖
の美しい土地に住み、愛と祈りに満ちた
穏やかな暮らしを営むのだった・・・
祈り・・そうだ、祈りだ・・それにしても
有紀の帰りが遅いなあ。」

 遼介はまどろむような目になっていた。
披露宴に出席している人々の背後に、
美しい虹色の羽が見えた。そして咲き
乱れる花々・・・」

「おお、天使たちよ・・我は復活せり・・」
遼介はふらつく足どりで立ち上がった。
何を思ったのか、彼は階段を上り自室に
向かった。

 自室のドアを開けた時、遼介はビクッ
と立ちすくんだ。机のスタンドがついて
いて、椅子にはスーツ姿の男が座って
いた。彼は背を向けたまま、机に向かって
本を読んでいた。

「だっ・・誰だ・・」

 遼介の声に気がついて、彼はゆっくり
と振り向いた。彼は無表情で遼介を見つめ
た。その顔は、普段鏡で見慣れた遼介自身
の顔だった。驚きのあまり目を擦って再び
机を見ると、もう誰の姿もなかった。

「ふっ・・気のせいか・・・」

 遼介は苦笑しながら机に向かった。
そこには一冊の黒い表紙の本が乗っていた。
聖書だった。椅子に向かって本を手に取り、
表紙を見たとたん、遼介は頭が割れるような
痛みに襲われた。表紙には釘で打ったような
穴が開いていた。

 遼介は両手で頭を抱え込んだまま、
もんどりうってベッドに倒れた。兇暴
な山羊の面を被った悪魔が、棍棒を振り
上げて自分に襲いかかってくる映像が見え
た。遼介は恐怖のあまり、絶叫しながら
体を丸めた。その時奇跡が起った。天の
一角が開けて、稲妻の強烈な電撃が悪魔
を直撃したのである。

「おお、我らの神ヤハウエよ・・そうだ、
神の奇跡だ・・そうだ、思い出した・・
この聖書が私の身を守ってくれたのだ・・」
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