アストラルの森2/聖人間工房
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

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アストラルの森2/聖人間工房 第1章 第1章・妄想回路
 有紀は絶叫しながら遼介に湯をぶっかけた。
その事件以来、有紀は風呂場の入り口と自分
の部屋のドアに内鍵をかけるのが習慣と
なった。1度有紀の方から離婚を切り出した
事がある。遼介は世間体を考えて拒否した。
それならばと、有紀は考え直した。この家と
夫の給料とボーナスは魅力だった。

「好きにさせてもらうわ・・・」

 有紀は開き直った。そして出会い系サイト
遊びが始まった。若妻という看板で、若い男
を漁った。それはとてもスリリングでワクワク
するゲームだった。

 遼介が玄関のドアを開けると、廊下の奥の
リビングルームに明かりがついていて、テレビ
の音が鳴っていた。めずらしく有紀が帰宅して
いた。

「そうか・・今日はサッカーの試合か・・・」
遼介は納得した。

「ただいま。」
 遼介は大画面テレビ前の有紀の背中に
声をかけた。返事はなかった。遼介は
「ふぅ」と小さくため息をつき、わずかに
肩を落としながらリビングの扉を閉め、
階段を上って2階の自室に入った。

 遼介の部屋は8畳程の広さで、結婚時
のリフォームの際、和室をフローリングの
床にした。壁2面は造り付けの本棚にして、
文庫本400冊とCD、DVDを収納した。
机の上にはノート型パソコン。そして
大画面テレビがここにもあった。

 遼介は鞄をベッドの上に置き、スーツの
上着を脱ぐと、いったん自室を出て1階に
降りた。風呂場の脱衣場で全裸になり、
昨日の分と今脱いだ洗濯物を洗濯機に入れ、
スイッチを入れた。全自動で42分の表示。
風呂から上がる頃には出来上がっている
だろう。あとはそれを、自室のベランダに
干すだけだ。

「なあに、簡単な事さ。」

遼介は自分にそう言い聞かせながら、
バスルームに入った。
 風呂から上がり、洗濯物を干し終えた
遼介は、再び1階に降り、リビング隣の
キッチンに入った。冷蔵庫から缶ビール
を取り出し、隣のテレビの音を聴きながら、
黙って飲んだ。遼介はサッカーも野球も
興味がなかった。

「さてと・・・何を食べるか。」
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