アストラルの森2/聖人間工房
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

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アストラルの森2/聖人間工房 第2章 第2章・深層潮流
見渡す限り白・白・白の大雪原を進む、
重装甲騎馬軍団。手に手に長槍を持ち、
鈍い鉄色の鎧の胸には、赤い十字架の
紋章。その騎馬軍団は、やがて狂乱の
都に到着する。都では、山羊の仮面を
つけた半裸の男女が、指導者と共に
踊り狂っていた。騎士たちを罵り、
罵声を浴びせる。

 騎士たちは自在な馬術で都に乗り
込み、悪魔に組みする者たちに正義の
長槍を振るった。裸の男女は胸や腹を
槍で突き刺され、真っ黒な血を吹き
上げながら、断末魔の悲鳴をあげた。
邪悪なる肉体を葬った騎士たちは、
勝利の雄叫びをあげ、祝杯の美酒に
酔った。

 その時、都の空から黒雲が消えた。
大天使ミカエルに率いられた軍団が、
天空に出現したのである。ミカエルと
天使たちは、神の栄光とイエスの再臨
を予告して、都に光を降り注いだ。
遼介はその光のビジョンを見せられた
途端、体の震えが止まり、感涙にむせび
泣いていた。それはあまりにも高貴な
光だった。

 やがて天空に大きく輝く翼を広げた
ミカエルの背後に、虹色の巨大な光る
雲が現われた。遼介はその雲の中心に、
1人の人間を発見した。白い長衣を
まとったその優雅なる人間は、他
ならぬ遼介自身であった。

「なっ・・なんという事だ・・エブラ
様から救世の使命を託された再臨の
キリストとは、私だったのだ・・・」

 遼介は被っていた布団を跳ね除け、
ベッドの上に正座して両手を組み、目
を閉じたまま天井を見上げた。遼介は
メガトン級の衝撃にじっと耐えながら、
感動と興奮で震え出した。

「神よ・・エブラ様・・ミカエル様
・・アーメン・・主を称えます・・
私が全軍の指揮官として、この世の悪を
駆逐すべく生を受けた事に感謝します。」

遼介は流した涙は、頬を伝って胸元に
落ちた。
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