アストラルの森2/聖人間工房
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

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アストラルの森2/聖人間工房 第2章 第2章・深層潮流
 弥生の顔が曇った。

「抑圧のメカニズムを甘く見ちゃだめ。
たとえば、ガス漏れしている部屋がある
とするでしょ。今までは一ヶ所だけ開い
ていた。ところがその一ヶ所を閉めて
しまった。ガスは部屋の中に充満し続け
る。あとはちょっとした火花でも大爆発
そんな例えかな。だからね、翔子
ちゃん・・・」

「はい・・・」

「彼は危険な状態にいるの。でも
救おうなんて仏心出して近づいては
駄目。自動書記というのは、潜在意識
に振り回されている状態。ダムはすでに
決壊してしまった。本人はその濁流の
中にいる。その濁流に飛び込んでは駄目
だと言っているの。」

「はい・・よくわかりました・・」

翔子は素直に弥生の言葉に従う事に
決めた。


第2章・深層潮流<2>


「ちょっと、あの人、臭いわよ。
お風呂入ってないんじゃないの?」

「そうなのよ。私、ワイシャツの袖口
のとこ見たの。もう真っ黒・・」

「奥さんと仲がいいなんて、絶対嘘よ。
家出されたんじゃない?」

「ホント。絶対ヘンよ。目がマジで
イッちゃってる感じ。」

「彼の周りだけ、妙に暗くない?」

「昔から暗かったけど、ちょっと異常
よね。近づくのよそう・・・」

 職場の女子職員たちは、口々に遼介
の噂話をしていた。しかし当の本人は、
そんな事にまったく気づいてもいなかった。
頭の中は、偶像の天使・翔子の事と、革命
の構想によって占められていた。
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