アストラルの森2/聖人間工房
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

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アストラルの森2/聖人間工房 第2章 第2章・深層潮流
 翔子は少し残念そうな顔をした。

「先生の専門って宗教史と心理学でした
よね。」

「そうだけど・・・何か質問?」
「ちょっと・・・ねえ先生、今夜
時間空いてませんか?」

「そうね。9時過ぎなら大丈夫よ。」

「じゃあその時、見ていただきたい
ものがあるんですけど・・・」
「わかったわ。じゃあ、泊まってる
ホテルのバーでいいかしら?」

「はい。必ず伺います。」

 翔子は弥生との約束を取り付けると、
河川敷を降りて実家へ戻っていった。
弥生も腕時計の時間を見て、もと来た
道を引き返す事にした。朝の新鮮な気を
充電した弥生は、目の回るような仕事を
テキパキとこなしていった。夜の8時に
遅い夕食をすませた弥生は、そのまま
約束のバーで翔子を待った。

 弥生がウォッカトニックを飲んで
リラックスしている所に、翔子が現われ
た。彼女はカンパリソーダを注文して
から、弥生に自動書記の紙を見せた。

「これを読んでみてください。何か
とても重要なメッセージなのでしょう
か?」

 弥生は文書を受け取り、しばらく
黙って読んでいた。少し表情を曇らせた。

「悪と戦う聖なる戦士か・・・典型的
なサイコパスね。」

翔子は突き放したような弥生の言い方
に、戸惑いを隠さなかった。

「これは翔子ちゃんが書いたの?」

「いいえ。知り合ったばかりの人なん
ですけど、いい言葉なのか悪い言葉な
のか、私じゃ判断つかなくて。」

「そう・・じゃあ、はっきり言っても
大丈夫そうね。」

「はい。お願いします。」

 弥生は少し安心した表情になった。
「サイコパスはね、ウィリアム・ライヒ
という心理学者が分類した、人間の精神
構造の1つなの。精神病質とか精神退行
とも言われているわ。このタイプの人は、
この世界を戦いの場と見なして、権力や
他人を支配する事に憧れを持っている。
でも通常は強い敗北感を抱えていて、
強くなりたいと願いながら、欲求を
抑圧させているの。」

「そうなんですかぁ・・・」

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