アストラルの森2/聖人間工房
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発行者:オフィス亀松亭
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:アストラルの森2・聖人間工房

公開開始日:2011/02/26
最終更新日:2011/02/26 11:10

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アストラルの森2/聖人間工房 第1章 第1章・妄想回路
 だから遼介は、同僚たちを冷ややか
に見下していた。それが1年、2年と
続くうちに、遼介は同僚から黙殺され、
いてもいなくても誰も何とも思わなく
なっていた。むろん女子職員からの
人気もなかった。嫌われているわけで
はないが、好かれてもいなかった。

 遼介はバス停に立って、高円寺行きの
バスを待った。春分を過ぎたばかりなの
で、周囲は夕焼けの茜色に染まっていた。
吹く風はまだ少し冷たかった。バスを
待つ間、そしてバスの車内で、遼介は
女性たちのボディラインをチェックして
いた。遼介は特に、20歳前後のやや
スリムで清楚な感じのタイプが好み
だった。バスに乗るといつも最後部付近
に座り、前方に立つ女性をじっくりと
眺める。

 この日は都合よく、前方に好みのタイプ
の子が立っていた。艶のあるロングヘアー。
淡い黄緑色のスーツと、膝丈のスカート。
同系色のヒール靴。遼介は彼女の腰から
ヒップラインに目線を固定しながら、頭の
中を妄想でいっぱいにした。妄想の中で
スカートを捲り上げ、パンストとショーツ
を一気に引きずり降ろした。そしてその
ふくよかな白いお尻に頬を摺り寄せた。
甘い香りとなめらかな肌触りがたまらない。
 だが非情にも次のバス停で、どやどやと
男たちが乗り込んできて、彼女と遼介の間
の視界が遮断された。遼介の妄想が中断
させられた。

「ちぇっ・おい、どけよ、そこの男・・」

遼介は見知らぬその男に、グツグツと煮え
たぎる殺意にも似た感情を抱いた。彼は
イライラしながら右足を揺すり、男の
横顔を睨みつけた。

 やがてバスは、満員状態で高円寺駅前
に到着した。遼介は下腹部にモアッとした
欲求不満を抱えたまま、バス停を降りた。
少しの間に周囲はすっかり暗くなっていた。
街の灯りが眩しかった。遼介は南口から
北口に進み、目的地である通い慣れた
レンタルビデオ屋に入った。

 店員は常連の遼介に、軽く会釈した。
遼介はアダルトコーナーへ行き、最近
ハマっている素人制服シリーズのDVD
を物色した。キャプションを素早く読み、
中身をあれこれ想像しながら頬を紅潮
させた。そして今夜の楽しみを確保する
と、気持ちに余裕が出て歩く速度も
ゆっくりになった。遼介は高円寺南
商店街を通り、自宅へと歩いた。
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